ホームページ開設にあたって

「インターナショナル」2002年4月号に掲載された「HP開設の案内」を、一部訂正したものです。


 HP「インターナショナル」は、2001年4月上旬に開設されました。
 開設にあたっては、わたしたちなりにHPの性格などを考え、少しでも多くの人たちがこのHPを訪れ、活用してくれるように構想をねったつもりです。
 ここでは、みなさんにこのHPをよりよく活用して頂けるように、概要と意図を説明します。

 たしたちのHPは、スクープ写真や楽しいイラストなどを期待する方には不向きです。写真やイラストは今はまったく掲載されていませんし、図表も必要最低限しかありません。もちろん新しい論評や記事は随時更新されますが、今後も追加される古い日付の論評などは、すべて「インターナショナル」と雑誌「労働者の旗」に掲載されたもの、つまりバックナンバー(BN)集です。
 ではいったいなにが、印刷物として発行されている月刊ニュースレター「インターナショナル」と、このHPの違いなのでしょうか。
 もちろん最大の違いは、発行部数も販売所も限られた印刷物では不可能な、仮定としてはですが、世界中の人々と開かれた接点が持てることです。そのためHPには掲示板を設け、一方通行ではなく相互の意見交換も活発におこなえればと考えています。
 もうひとつの違いは、やはり速報性があります。そう頻繁ではなくとも、例えば国鉄闘争での4党合意をめぐる攻防は、速報性の重要さも認識させられました。
 それでもわたしたちのHPの最も大きな特徴は、BNをふくめたすべての論評や記事がテーマ別に分類され、それを系統的に、過去の過ちをふくめて振り返りつつ「今の時代を考える」、パソコンには不可能な、でも人間として思考するには欠かせない記録と資料の役割を担えるようにHPを設計したことです。
 その分類は「私たちの時代とは?」(世界)と(日本)、「生活と環境」「教育と文化」「国鉄闘争」「時評」「書評」、そして「運動と組織のあり方」(労働組合とNGO)と(政党と民主主義)の9項目で、シンプルで見やすい構成を心掛けました。
 これはある意味、「中抜き」やスピードなどの利便性や、匿名性がつくる「自由さ」などばかりがもてはやされているとインターネットの利点に反するような構成かもしれません。
 でもわたしたちは、過去、つまり歴史に対して無責任な治家や政党が、人間の歴史がつちかった現実とは乖離した言葉で人々を翻弄している今は、社会的事件に直接反応するだけでなく、事件の原因を歴史的背景にまでさかのぼって考え、広い視野で分析し、総合的に評価し、現実的な対応策を構想する「統合して思考する態度」が求められる時代でもあると思うのです。
 開設直後でまだ未完成のページがあったり、テーマ別の分類も十分ではないと思いますが、このHPが「考える人々」に少しでもお役に立てることを願っています。


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